佐渡 思いを取り込む/住宅の改修工事
この現場も、竣工間近になりました。
改修後の内部は、これまでより広々とすっきりした住空間に変わりました。
写真は、建具職人が古い欄間をはめている様子です。
実はこの欄間、お爺さんの思い出の品でもあり、使えるようであれば今回の改修工事で使って欲しい、とお聞きしていた物です。
現場を進めながらどこに付けようかをアレコレ考えた結果、老夫婦の寝室に使う事にしました。
思い出の品が傍に有る事を、お爺さんはきっと喜んでくれると思います。
とかく改修工事では、新しくなる部分が多くなりがちですが、お施主さん家族にとって思いの詰まった改修工事にするには、こういった「思い出の品」を活かし直すのはとても大切な意味が有ると私は考えています。
取り付け終えたその欄間からは、間接的に光が差し込み、雰囲気のある良い影を作っておりました。