佐渡 古民家の部分改修/床張り替え
思いの有る方からお声がけ頂き、変わらず古民家改修の仕事も続けています。
今回は、佐渡の民家で「オマエ又はオイエ」と呼ぶ広間とその奥に続く部屋の床張り替え工事です。
全体的な床の老朽化だけでなく、部分的とはいえシロアリ被害を受けた状況や、自分たちらしくこの部屋を使う目的(思い)が募り、今回の工事を実施する運びとなりました。
古い床下地を撤去し、地面をきれいにしてから防湿シートで湿気対策を施し、その後床下地作りに取り掛かります。
ウッドショックで木材価格が高騰しているためヒノキが採用できず、床下地には杉材を使用しました。ただし床下地には、シロアリ対策としてホウ酸処理を施しました。
床下地が整った後は、根太の間に床専用の断熱材を入れました。
床材は、脚触りの良い杉材を採用。
脚触りが良いのは杉材が柔らかいからですが、傷がつきやすい一面もご理解頂いた上で使っています。
無垢床を張り終え蜜蠟ワックスをかけた後、塗装職人より古い建具の部分塗装をしてもらいました。この建具は元々ここに建っていたモノですが、バリアフリー化のため敷居を外した分だけ建具の下部に高さ6センチほどの木材を付け足しました。
塗装職人が作業に入る前には、必ず色サンプルを作ってもらい、古い建具と色合いの違和感が出来るだけ少なくなるようにします。
ちょっと長くなりましたが、以上の様な工程で無事現場を終えました。