工務店 佐渡 takumi-2jamの日記

佐渡島で自然素材をふんだんに使った家づくりに取り組みながら、気ままに書き綴っています。

佐渡 雪積もる茅葺きの古民家にて


社休日でもある今日は、残っている事務仕事やいろいろな調べ事をするつもりでしたが、突如雲の切れ間も出て青空と日差しが射して来たため、雪の風景写真でも…と思い、車を走らせました。(仕事は午後に回すことにしました。)

写真にど素人の僕が”自然の演出”なんて書くと、ちょっとキザな様ですが、実際流れる雲や日差し、空の色などの状況によって目の前にあるモノは表情を変える気がします。

そんな中、フト思い立ち、昨年仕事でお世話になった築200年の茅葺き古民家に足を向けてみました。ご家族のニコヤカなご了解を得て写真を撮りに外へ。
昔写真をよく撮っていたというお祖父さんが、上着を羽織り僕に同行してくれました。
聞けば、一時ものすごく写真に凝っていた…との事。(僕のコンパクトデジカメの撮影には、恐れ多い人だったのかもしれない…と気弱になりつつも、僕にいろいろ撮影のコツを教えてくれました。)
「棟から玉状になって屋根を転がってくる雪も、面白いよ」
「煙抜きにかかるツララは表情があるね」
「ちょっと待てば、変化のある空になりそうだね。」

結構な御年のお祖父さんですが、(普通のスナップか建築現場の写真の様にしか撮れない)僕にかけてくれるアドバイスは新鮮で、うれしくも驚きました。
帰り際にかけていただいた「またお出で」の言葉に甘えつつ、また足を運ぼうと思いました。