工務店 佐渡 takumi-2jamの日記

佐渡島で自然素材をふんだんに使った家づくりに取り組みながら、気ままに書き綴っています。

「この暖かさ」を、ぜひ佐渡で!

佐渡では最高気温が0度となった数日前に、(新潟での)高気密・高断熱住宅の内覧会へ足を運びました。

《見学した建物の全景》  f:id:takumi-2jam:20150222184357j:plain

この物件は、断熱施工している時にも見学しましたので、竣工後の今回は《暖かさを体感すること》が最大の目的でした。

室内に入ると、建物内の空気全体が暖かいのですが(ファンヒーターやエアコンから生じる様な)「温風(熱風)を感じません。」

この住まいでは暖房の仕方に工夫をしてあり、エアコンによる「床下暖房」が作動しています。

もう少し具体的に述べますと、エアコンで1階の床下空間へ暖かい空気を送り、1階の床を柔らかく温めると同時に、部分的に設置された床ガラリから 暖かい空気が自然に出てくる暖房方式です。

1階と2階の温度差が無く、湿度も乾燥した感じはしません。数値的には、室温21度、湿度42パーセントで1.2階の差は、0.5度ほどしかありませんでした。
※この暖房方式は、本格的な高気密・高断熱にするからこそ効果の出る暖房方式です。

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上の写真の中で、カウンター下にスリットの入っている場所に、エアコンが組み込まれ、断熱&気密された床下に暖かい空気を出しています。

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通り抜けできる台所の床にも、床ガラリが設置され、ホンワカと暖かい空気がそのガラリから上がってくる仕組みです。

体感を補足しますが…人には、くるぶしに温熱センサーがあるのですが、この住まいの様に床材が冷たくないのは、とても快適だと実感出来ました。

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空気の循環しやすい吹き抜けを効果的に活用して、1,2階の室温や湿度のむらを無くしています。
また1階床の開口部近くにも床ガラリが設置されていて、開口部から冷たい空気が降りてこないよう工夫しています。(専門的には「コールドドラフトの防止」と言います。)ただこの開口部自体とても断熱性能の高いガラスと枠を使用している事も、大事なポイントです。


佐渡でもヒートショックでお亡くなりになるお年寄りも多い中、高断熱・高断熱を基準にした【家づくりの工夫】は、燃費の良さという「省エネ」効果だけでなく、「住まい手の健康維持」に役立ちます。

私共は、佐渡でこうした家づくりに取り組んでまいります。

では、これからもよろしくお願いします。