佐渡 古寺で文化庁の方と
秋深まった過日、地元と県の行政担当者に加え、文化庁の文化財調査官と共に国の重要文化財に指定されている妙宣寺の五重塔を見て回りました。
調査官は、数多くの重要文化財で調査のみならず修繕にも詳しい方でしたので、(この場には詳しく書きませんが)たいへん為になる話を聞くことができました。
やはりこういう分野のプロですし、目の付け所がとても鋭い印象を受けました。
また御住職の五重塔にまつわる話では、これを建立しようとした当時の苦労の歴史を聞くことができ感慨深いものがありました。(この話題については、児玉信雄さんの書かれて今年3月に出版された「佐渡の五重塔」(刀水書房刊)という本があります。)
調査官から教えて頂いた今後にも活かせる事として、一つ紹介しますと・・・
「古建築では、建築資材の進歩に伴ういろいろな修繕方法があっても、その修繕前の状態を傷み具合だけでなく、過去の工法をしっかり調査して置くこと」が大事です。