工務店 佐渡 takumi-2jamの日記

佐渡島で自然素材をふんだんに使った家づくりに取り組みながら、気ままに書き綴っています。

佐渡 再生民家のたたずまい

本日の佐渡は快晴。早朝は気温が低かったのですが、日中は20度を超える暖かい一日となりました。
✿再生古民家のたたずまい
今年に入って取り組んでいた《古民家再生工事》も無事終わり、ゴールデンウィークに訪れる施主ご夫妻を待つばかりとなりました。
この民家との出会いは、想い起せば約3年前になります。
当時のこの民家は、長い期間雨漏りに気付かず、1階の床まで腐食をしていた事もあってお客様も「残そうか、どうしようか」を迷いに迷った様子でした。
長い間空家の状態で、風通しも悪かったのがこの民家の腐食に拍車をかけていたようです。
3年前の僕らは屋根の雨漏りに対処すべく声をかけられ、この民家の中の様子はオマエと呼ぶ部屋についている高窓からしか、うかがい知ることはできませんでした。その高窓から見えた内部の印象は…オマエの差し木梁が全てケヤキで作ってあり「先代の施主は、後世の子孫の為に気を張ってしっかりとしたモノを作ろうとしたに違いない。」…という感じでした。

それから時は経ち、定年を迎えたお施主さんが「趣味の山歩きの拠点として、佐渡の家をリフォームしたい」という話になり、再び僕達に声掛けをしていただき、今回の工事に携わる事になった次第です。
ただこの再生工事(リフォーム工事)のデザイン計画段階でやや強めに意識したのは「施主の奥様が使いやすい事」と知人・友人が訪れた際に田舎の家の雰囲気を壊すことなく和める場所を提供する事でした。

明日から来島されるご夫妻との再会を、(僕同様)この家も楽しみにしている事でしょう。