工務店 佐渡 takumi-2jamの日記

佐渡島で自然素材をふんだんに使った家づくりに取り組みながら、気ままに書き綴っています。

佐渡 素材作り:竹晒し~take sarasi

本日の佐渡は、昨日に引き続き晴れ。
風もそれほど吹かず、穏やかな日中で、仕事もはかどるありがたい晴れ間です。


さて…午前中の休憩時間を利用して、佐渡の専門学校の生徒さん達と竹を晒している本間先生の工房にお邪魔してきました。
節の間隔が長く、節山の低い良質の竹を、苛性ソーダの混ざった高温の蒸気で晒してゆきます。本間さんに聞いたところ、この晒しという工程をしないと竹細工独特の飴色が出ないのだそうです。
「窯入れ」
蒸気の出ている口の方から竹を差し込み、窯の内部へ均等になる様に詰めて行きます。

「火焚き」
登り窯の下から、先日差し上げた木端を入れ火を燃やしながら、風を送り、窯の中の蒸気温度を上げて行きます。

「窯出し」
窯入れをした口をあけ、1人は吹き出す蒸気にふたを当て逃がし、もう1人は竹を取り出しながら、付着している蒸気を数名で拭き、外に出してゆきます。(この一連の作業は、携わる人たちが息を合わせていないと火傷などの怪我をする事もあり、慎重かつ手早く手を動かしていました。)
 
晒し終わり外に立て掛けられた竹は爽やかな緑色になり、オブジェの様に美しく、例年この時期に行われる事もあるため”師走の佐渡の風景”としても見ごたえがある気がしました。