「佐渡 関われる喜び/文化財保存修理/竹小舞」
ヘリテージマネージャー仲間とともに保存修理で工事監理をしている文化財では、今期も工事が始まりました。
昨年は(既存の構造木材を活かした)建て方や茅葺き屋根工事を主に行い、今年度は全体を仕上げる工事内容です。
先日訪ねた際には、土塗り壁の下地となる竹小舞を左官職人が編んでいました。
編み終えた竹小舞を見た時、率直に美しい!と思いました。
反面、荒壁と呼ぶ土塗り壁が塗られるのが惜しい気持ちもしました。と言いますのも、小舞の壁から差し込む外光が美しかったからです。
左官職人の”手仕事”で編まれる竹小舞は、実に美しいものです。
「これほどの面積を(竹小舞を)編むのは、20年ぶりぐらいかなぁ」とベテラン職人は照れながら話していましたが、手際よく編んでゆく様はさすが職人だと思いました。
この物件では工事監理という業務で関わりながらも、貴重な体験をさせて頂いている!と実感しています。
現場へ通うたびに関われる喜びを感じています。