佐渡 工事中の茅葺き民家の一般公開
現在保存修理工事をしている茅葺き民家(文化財)の一般公開が行われ、私も関係者として行って来ました。
市の担当者によるこの建物の価値、文化財修理の難しさ、これまでの調査や工事経緯の説明に、抽選で選ばれた約30名の参加者皆さんもためになった事と思います。
こうした建物の工事は、出来上がれば「おぉー!」とか「へぇー!」と簡潔に思われがちなものです。
しかし工事に取り掛かるまでは、(丁寧に取り外した木材を確認し再用するかどうかを判断・整理するといった)とても地道な作業の積み上げで成り立っています。
また工事に取り掛かれば、職人が手間をかけた難しい技術も必要になってきます。
そうした背景も含め、今回佐渡市で工事中の現場見学を一般の皆さんに行ったのは、大変意義ある事だと私は思います。
またこの建物は次年度竣工しますので、今回と同様に「建物がどういうプロセスで直し仕上がって行くか」を一般公開できたら、と佐渡市に期待しています。
=余談:私への質問=
見学中の一人が私に「この工事をしている職人さんは、佐渡の方ですか?」という質問を頂きました。(難しい木工事や、島内では見ることも少なくなった茅葺き屋根をしているからだろう、と思います。)
「はい。この工事に関わっている職人は、すべて佐渡の職人です。」と答えられて、たいへん嬉しかったです👍