佐渡 ブログ再開! 宿根木を探訪/ヒントいっぱい
まずは、お詫びから。
ブログの更新にたいへん間が空き、すいませんでした。
仕事以外でも8月いっぱいまで目いっぱい忙し過ぎたため、あえてブログを休んでおりました。(体調不良や長期入院ではございませんので、ご心配なく)
さて…今日から少しづつ書き続けますので、ご安心ください。
「宿根木を探訪/これは!やってみよう!!」
自分が所属する建築士会で、昨日小木方面の探訪親睦会が行われました。
これまでも何度か足運んだ宿根木でしたが、今回はこの地域で実際に家の手直しをする方も一緒だったため、私が気になっていた技術的な事をいろいろ教えてもらいました。
そんな恵まれた状況も有り、私が今回注目したのは、板で張られた外壁。
厚みを感じさせない外壁でしたが、実際は30ミリの板が張ってあるとのこと。
つまり厚く見せない様な加工を施して仕上げている、という事でした。
宿根木の住宅は、積み石の基礎の上に乗っている形式ですが、その基礎の切石も従来の古民家のモノと比較して厚みが倍近くあります。(平均約280ミリ)
また外壁の張り方は、腰壁へ舟板を使った横張りを施し、それより上は6尺長さの板を使いタテ張りで納めています。
板材が無駄なくタテ張りされている点は、建物の高さを低めに抑えた矩計も当時から計算されていた、気がいたします。昔の職人は、デザイナーでは無かったと思いますが、変形した土地に逆らわずに建てた事がそのままデザインになっている様です。(そうした意味合いでは、素直なデザインですね)
この板の張り方を、今年作る物件でやってみよう!!と思います。
それも自分なりに工夫を施して。
三角の家の2階個室の様子です。
軒側の天井高さは低く抑えられ、屋根の形状をそのまま下の天井に活かした斜め天井は、とても良い雰囲気でした。
上の写真の住宅、私が注目したのは玄関までのアプローチの仕方と建物の角を切り取った建物の形(デザイン)です。
角を切り取る或いは窪ませることで、この住宅は良い表情になっていますね。
これも今後の設計や家づくりで、活かして行きたい!と思っています。
気がつけば、まだまだ今後の家づくりのヒントが見つかりそうな宿根木です。
また機会見て、必ず足を運びます。
では今後ともこのブログをよろしくお願いいたします。
佐渡島より/巧