佐渡 試用／年老いた親の為の改修工事

竣工後それほど経っていない写真ですが、生活感が漂いすぎている、と思われるかもしれません。(住宅雑誌に載ってるような整然とした雰囲気はまったくありません。)
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実は、私共が仕事させて頂いた「年老いた親の為の改修工事」は七夕前に工事完了し、高齢者施設にいるお年寄りが戻るまでの間は、施主さんがお盆休みを活かし試用生活を楽しまれていました。

すこし例をあげれば、キッチン部分の壁面は介護に来たヘルパーさんも便利なように、マグネットが効くようにしてあり、メモ伝言やスケジュールもペタペタはれる仕様に。また板壁は、カレンダーや絵、写真など何でも御座れの仕様にし、クロス壁にも1枚板を張り、何でも引っ掛けておけるようにしています。

それらの仕様を、年老いた親が帰って来る前に試して居られたわけです。

キッチンのワークユニットの引き出し部には、ひとまずメンディングテープに「鍋」「ハシ、スプーン」などとお施主さんが手書きしたメモも貼ってあります。(何がどこに入っているかを、この部屋を使う誰もがわかる様にしています。)
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改修後の写真の割に見栄えのイイ写真ではありませんが、今回お施主さんは大満足で公開の許可をしてくれました。

試用後の久々の再会時に「介護する側も、される側も使いやすく気持ちのいい場所を作ってくれて、ありがとう。」と冥利に尽きる一言を頂けたのがとても嬉しゅうございました。
　

※写真では伝えきれませんが、床材はヒノキ、壁の一部に杉板を使っていますので、室内には木が気持ち良く香っております。