工務店 佐渡 takumi-2jamの日記

佐渡島で自然素材をふんだんに使った家づくりに取り組みながら、気ままに書き綴っています。

佐渡 真新しい家づくり/外壁は杉板で

午後4時まえまで、晴れ間に恵まれたこの現場では、外壁を昨日から張り始めました。
使用している木材は、国産の杉板。(住宅の密集している市街地では、防火の規制もあり、不燃材料での下地を作ってからでないと張れませんが、この場所は問題ありません。)

また張り方は、相削り(あいさくり)という加工と部分的な塗装を当社の工場で施し、板同士が15ミリほど重なる仕様にしています。

無垢板の外壁は、昨今の一般住宅で頻繁に使用される防火サイディングよりも、塗装まで含めたら価格的には若干高くなりますが、長持ちする点では比較にならないほど長持ちしますし、経年変化で色あせても風合いが有って私は好きな材料です。
やはり無垢は、丈夫ですね。

※家づくりをご検討の方に補足
佐渡は四季豊かな島ですが、荒天時は時化などで塩害が出る地域もあります。
年代の古い民家や船小屋でも、無垢の板を外壁に使用していますが、それは「板しか無い時代だった」事も背景にあります。
けれど気候条件の厳しい場所で無垢板の外壁は(サイディングと大きく違い)「木が生きている限り、湿気をコントロールしてきた証」でもあります。